【ソウル24日聯合ニュース】韓国銀行が24日に発表した3月末の国際投資対照表(速報値)によると、3月末現在の韓国の対外債務残高は3819億ドル(約31兆2356億円)で、前年末より219億ドル増加した。
 世界金融危機直前の2008年7~9月期の記録(3666億ドル)を上回り、過去最大値を更新した。増加額は、2008年1~3月期(248億ドル)以来の高水準となった。
 対外債務の増加は、外国人による韓国国債投資が増えたうえ、海外銀行の韓国内支店を中心に借入が大幅に増えたため。
 対外債務の内訳は、短期外債が前年末比117億ドル増の1467億ドルで、2008年7~9月期(128億ドル)以来、2年6か月ぶりに最大増加額を記録した。長期外債は2352億ドルで、102億ドルの増加。短期外債比率は49.1%で前年末より2.8ポイント上がった。
 対外債権は176億ドル増加の4660億ドルで、過去最大記録を更新した。対外債権から対外債務を引いた対外純債権は42億ドル少ない841億ドルだった。対外純債務は昨年1~3月期以来、1年ぶりの減少。減少額は2008年10~12月期(60億ドル)以来の高水準だった。
 韓国銀行、企画財政部、金融委員会、金融監督委員会は、外債の増加と資本流出入の動向を詳しく点検し、対外健全性に関連するリスク要因には先制対応を取ると述べた。
 一方、韓国の海外投資残高は3月末現在7136億ドルで、前年末より254億ドル増加した。外国人の投資残高は418億ドル多い8668億ドルだった。

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