メイラ・クマル氏=18日、ソウル(聯合ニュース)
メイラ・クマル氏=18日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル18日聯合ニュース】伝統的な身分制度カーストが根付くインドで社会の最下層「サリット」出身の初の女性下院議長、メイラ・クマル氏が、「平和と経済協力」というメッセージを携え、18日に韓国を訪問した。19、20の両日にソウルで開催される20カ国・地域(G20)上院議長会議に出席し、中核議題の一つ「世界平和と反テロ」の分野で演説を行う。
 クマル氏は最下層民出身という限界を乗り越え、20年間にわたり人権保護とカースト廃止運動を展開。人権意識の成長の中に女性が幅広く政治参与する道が開かれると唱え、2009年に当時の議会満場一致で、議長に選出された。

 このほど聯合ニュースのインタビューに応じ、韓国との経済協力にも強い関心を示し、経済成長のため両国が協力しながら緊密な親善関係を発展させていくことに期待感を示した。以下はクマル氏との一問一答。
――韓国を訪れた感想は。
「これが初めての韓国訪問だ。たくさんの国の議長と会うことを楽しみにしている。世界平和とテロリズムにどう対処するべきか、各国の議会が世界的からテロを完全に追放するための戦略をどう発展させていくかを討論する予定だ。有意義な会議になることを確信している」
――インドにおける女性の政治参与の雰囲気は。
「インド大統領も女性、与党国民会議派のガンジー総裁や野党代表も女性だ。インドで政治家として活動する女性は100万人以上いる。全世代の女性が自信感を持ち、独立した意思決定を行い、立法機関にも進出するようになった。インドの女性は準備が整っている」
――今後のインドの経済見通しは。
「シン首相が正しい決定を下している。1990年代のインドは堅固な土台を持ち、当時、財務相だった首相が経済計画を進めた。経済改革の世界化で経済は成長し、その後、世界金融危機に直面したが克服した。経済成長の過程で、韓国とインドが関係増進に向け協力することを希望している」
――両国のパートナー成長に自由貿易協定(FTA)がどれほど役立つと考えるか。
「もちろん助けになる。両国の貿易規模は昨年1700万ドルだったが、2015年の目標は3億ドルだ。両国間の包括的経済連係協定(CEPA)や別の措置もあり、確実だ」
――韓国企業がインド進出に高い関心を寄せているが、投資増進に向けた議会の役割は。
「議会と官庁で督励している。議会にも委員会を設置し、投資への支障を取り除き投資増進を支援している」

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