【ワシントン18日聯合ニュース】世界銀行は18日までに、韓国をはじめとする新興6カ国が今後20年間の世界経済成長を主導するとの見通しを示した。
 世界銀行は世界経済に関する報告書で、韓国、ブラジル、中国、インド、インドネシア、ロシアの新興6カ国が2025年までに世界経済成長の半分以上を担うと明らかにした。
 報告書はことしから2025年までこれら6カ国をはじめとする新興国の経済成長率は年平均4.7%を記録するとし、米国などの先進国は同期間に2.3%の成長にとどまると予想した。ただ、こうした低成長にもかかわらず、ユーロ圏や日本、英国、米国は全世界の経済成長を加速化する中核的な役割を引き続き担うとの見方を示した。
 チーフ・エコノミストのジャスティン・リン氏は、「新興国経済の急速な台頭は経済成長の中心を先進国と開発途上国全体に分散させている。これは多極化された世界と言える」と分析した。
 報告書はまた、韓国など新興経済国はこれまでの経済成長で技術導入や海外需要に依存してきたが、今後は生産性向上と内需拡大を通じ、成長モメンタムを維持すべきだと指摘した。
 通貨制度については、基軸通貨のドルの影響力が弱まっているとし、2025年にはこれ以上単一通貨が国際通貨システムを支配できないと予想。ドル、ユーロ、人民元を中心に複数の通貨体制に移るとの見方を示した。

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