首脳会談の前に握手を交わす両首脳=13日、パリ(聯合ニュース)
首脳会談の前に握手を交わす両首脳=13日、パリ(聯合ニュース)
【パリ13日聯合ニュース】フランスを訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は13日、同国のサルコジ大統領と首脳会談を行い、「20カ国・地域(G20)に関する韓仏共同声明」を採択した。
 両国首脳はG20共同声明で、20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)の昨年とことしの議長として、「ソウル開発コンセンサス」を含むG20ソウル・サミットの合意事項を忠実に履行し、11月3~4日にフランス・カンヌで開かれるG20サミットの成功に向け、緊密に協力するとした。
 また、世界経済の不均衡是正と成長・雇用に向けた政策共助、金融セーフティーネット拡大を通じた国際通貨システム改善、エネルギー・食糧価格の変動性緩和、インフラプロジェクト提示のような開発分野の具体案構築など、G20カンヌ・サミットの主要目標を確認した。
 両首脳はこれまで両国の経済規模に比べ、やや不十分だという評価を受けてきた韓仏交易・投資を、7月の韓国と欧州連合(EU)間の自由貿易協定(FTA)暫定発効を機に、拡大する案についても協議した。
 あわせて、2016年に両国の国交正常化130周年を迎えることを記念し、2015~2016年を「韓仏相互交流の年」と定め、準備委員会を発足することで合意した。
 フランスの経済規模はドイツとほぼ同レベルだが、対韓貿易規模はドイツの30%にすぎない。昨年の韓国への投資規模も60億ドル(約4853億円)にとどまり、EU内でオランダ、英国、ドイツに次ぐ4位をマークしている。
 両首脳は国際平和、開発、環境など国際的な懸案への対応で両国がグローバルパートナーとして緊密に協力することで合意。李大統領は、国連常任理事国でEU主導国のフランスが韓国の対北朝鮮政策を積極的に支持したことに対し謝意を表明し、持続的な支持を要請した。
 また、両首脳は昨年11月の首脳会談で合意した「外奎章閣図書」の返還が順調に行われていることを評価し、同問題の解決が未来志向的な両国関係の発展に寄与するとの認識で一致した。外奎章閣は、朝鮮時代に王室関連の文書・図書を保管していた図書館。フランス艦隊が江華島を侵略した丙寅洋擾(1866年)の際、蔵書297冊がフランスに持ち去られた。

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