【東京13日聯合ニュース】大韓仏教曹渓宗中央信徒会など文化財返還運動を行う団体が13日、日本の私立美術館・大倉集古館に対し、同館が所蔵する平壌栗里寺跡伝来の八角五重塔と利川浄土寺跡伝来の五重塔を返還するよう求めた。
 両団体は、こうした内容の書簡を大倉集古館に送付。朝鮮仏教徒連盟から法律的権利を委譲されたとし、今後、訴訟など各種法的措置を行うこともあると述べている。日朝国交正常化の過程で栗里寺跡八角五重塔の返還が問題となれば日本側に不利になるが、大倉集古館が決断し、2つの石塔を南北にそれぞれ返還すれば、北東アジアの和解を引き出すことができると主張した。
 曹渓宗中央信徒会などによると、栗里寺跡八角五重塔は、高麗時代に建立され現在は寺跡が残るだけの栗里寺にあったもの。大倉集古館を設立した実業家の大倉喜八郎が、1910年代に日本に持ち出したとみられる。
 利川浄土寺跡五重塔は、高麗時代に利川市官庫洞に建立されたが、朝鮮総督府が1914~1915年ごろ景福宮に移したものを、大倉喜八郎が1918年に日本に持ち出した。

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