ドイツを訪問中の李大統領=10日、フランクフルト(聯合ニュース)
ドイツを訪問中の李大統領=10日、フランクフルト(聯合ニュース)
【ソウル11日聯合ニュース】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が21日から東京で開催される韓日中首脳会談の際、日中の首脳とともに仙台地域を訪問する方向で慎重に検討を進めていることが分かった。東日本大震災による甚大な被害を受けた被災地を訪れ、復興支援に積極的に協力する意向を示す狙いがあるとみられる。
 韓日関係に精通した複数の外交消息筋は11日までに、「李大統領が訪日した際、被災地を訪れるのが道理だと考え、日本側と調整している段階」だと述べた。具体的なことはまだ決まっていないという。消息筋によると、仙台は在日韓国人が最も大きな被害を受けた地域で、韓国の総領事館もあるため、訪問先として検討されていると説明した。
 中国側も被災地訪問に前向きな考えを示しているという。
 日本政府は3カ国首脳の警護問題や復旧作業の状況などを考慮し、被災地訪問を慎重に検討していると伝えられた。原子力発電所事故が起きた福島訪問の可能性も取りざたされたが、可能性は大きくないようだ。
 韓日中首脳会談では原発事故発生時の情報共有を強化する内容を盛り込んだ共同声明を発表する方針だ。
 一方、青瓦台(大統領府)関係者は「日本から公式な通知はなかったが、首脳会談の開催地として仙台が内部で検討されていると聞いた。まだ公式に決定していない」と明らかにした。

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