運転を再開した古里原発1号機=6日、釜山(聯合ニュース)
運転を再開した古里原発1号機=6日、釜山(聯合ニュース)
【釜山9日聯合ニュース】故障で運転を停止していた釜山の古里原子力発電所1号機の再稼動をめぐる問題で、地元の釜山市は9日、原子力と関連したシンクタンクの役割を果たす「原子力安全対策委員会(仮称)」を11日に発足すると明らかにした。
 韓国最古の原発である古里原発1号機は電気系統の故障で先月12日に運転を停止したが、精密点検を受け、今月8日から運転を再開した。これを受け、原発がある地域を中心に老朽化した原発への懸念の声が高まっている。
 同委員会は福島第1原発事故の影響、古里原発の頻繁な故障に対する市民の不安払しょく、原子力安全対策の樹立や方向性などに関する諮問を行う。釜山市の副市長を委員長に、原子力専門家らを含めた計11人で構成される。
 委員会は主に▼原子力安全に向けた専門家ネットワーク構築▼原子力関連政策推進のビジョンと方向性を諮問▼市民団体、メディアなどとの協力体制構築▼政府の原子力政策方向と動向に関する情報収集▼釜山市の原子力課題に対する対策づくり――などに取り組む予定だ。
 釜山市によると、委員会は2011年5月から期限付きで運営され、会議は年2回開くものの、必要な場合は随時開催する方針だ。
 韓国水力原子力によると、運転を再開した古里原発1号機は原子炉とタービン発電機の出力を徐々に上げ、9日午前に出力100%に達した。

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