米通商代表部(USTR)のカーク代表(資料写真)=(聯合ニュース)
米通商代表部(USTR)のカーク代表(資料写真)=(聯合ニュース)
【ワシントン4日聯合ニュース】米国政府が、韓米自由貿易協定(FTA)が両国国会での批准手続きを経て正式に発効された後、韓国側に牛肉市場の追加開放に向けた協議を求めることを決めた。
 米通商代表部(USTR)のカーク代表は4日、上院財務委員会のボーカス委員長に書簡を送り、こうした立場を示した。韓国牛肉市場の追加開放に向けた両国間協議の着手問題を、FTA批准の前提条件にはしないという意志をUSTRが明示したものと解釈される。
 ボーカス委員長はこれまで、韓米FTA批准に先立ち、韓国牛肉市場追加開放の保障が必要だと主張し、そうした要求が貫徹されなければFTA批准には同意できないとの立場を堅持してきた。しかし、米政府と議会の話し合いのなかで一歩退き、韓米FTA正式発効後に、同問題を韓国側と協議することに同意。韓米FTA批准の支持を表明した。
 韓米両国は2008年に牛肉輸入衛生条件に合意した。韓国は月齢30か月未満の米国産牛肉に限り輸入を許可するが、韓国消費者の信頼が回復すれば、輸入全面開放の問題を協議するとしている。輸入衛生条件第25条は、韓米両国のうち一方が輸入衛生条件の適用または解釈に関し協議を求めることができ、要請が出れば相手国は7日以内に応じなければならないと定めている。
 ただ韓国政府はこれまで、米国側が輸入開放を要求すれば協議には応じるが、全面開放を受け入れることはできないとの方針を示している。
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