【ソウル4日聯合ニュース】韓国の子どもたちが感じる幸福度が、経済協力開発機構(OECD)加盟国で最も低いという調査結果が出された。
 韓国方定煥財団と延世大学社会発展研究所は4日、全国の小学校4年生から高校3年生までの児童・生徒6410人を対象に先ごろ実施した、幸福指数の国際比較をテーマとする調査結果を公表した。
 それによると、韓国の子どもの「主観的幸福指数」は65.98点で、世界保健機関(WHO)が2006年、OECDが2003年にそれぞれ実施した同様の調査と比較すると、OECD加盟23カ国で最も低かった。OECD平均は100点で、最も指数が高いのはスペインの113.6点。韓国の点数は、2番目に点数が低いハンガリー(86.7点)とも20点以上の差があった。
 主観的幸福指数は、「主観的健康」「学校生活満足度」「暮らしの満足度」「所属感」「周辺状況適応」「寂しさ」の六つの領域に対する回答率を数値化したもの。韓国は2009年の調査で64.3点、昨年は65.1点と、3年連続でOECD加盟国最下位を記録した。
 一方、子どもの教育成就度と生活方式を測定する「教育」と「行動と生活様式」の項目では、韓国は127.8点、129.3点と、どちらもOECD加盟国中1位を記録した。また、「物質的幸福」は110.7点で4位、「保健と安全」は102.6点で13位、「家族と友人関係」は96.1点で15位と、主観的幸福指数以外の分野では中上位を維持している。
 同じアジアの日本、中国と比べ、韓国の子どもたちが感じる幸福度は大きく下回ることも分かった。
 ことしの調査と韓国青少年政策研究院の2006~2007年の研究結果によると、「さまざまな面で幸せを感じるか」との質問に「非常に感じる」と回答した韓国の高校生は2006年が13.7%、ことしは11.7%だった。日本は2006年の調査で32.3%、中国は同39.1%だった。
 「生活全般に満足しているか」との質問に「大変満足している」と答えた比率は、韓国は2007年が16.4%、ことしは17.8%だったのに対し、日本は2007年が28.5%だった。
 このほか、「幸福のために最も必要なものは何か」との質問に対する回答は、韓国の小学4年生では「家族」が54.4%で最も多く、健康、自由、友だち、成績、お金が後に続くが、高学年になるほど「家族」の回答率が低くなり、「お金」との回答が増えている。高校2年生の回答は「家族」が24.8%、「お金」が25.2%でほぼ同じ、高校3年生では「お金」が26.0%で最多となった。

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