勝利を喜ぶ民主党の孫代表=27日、ソウル(聯合ニュース)
勝利を喜ぶ民主党の孫代表=27日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル28日聯合ニュース】全国38選挙区で27日に実施された韓国の再・補欠選挙で、与党ハンナラ党が敗北した。
 中央選挙管理委員会によると、ハンナラ党は選挙の勝敗を左右する注目の選挙区で、最大野党の民主党に敗れた。盆堂乙選挙区では民主党の孫鶴圭(ソン・ハクキュ)代表が得票率51.00%で、48.31%を獲得したハンナラ党の姜在渉(カン・ジェソプ)元代表を抑え、当選を決めた。ハンナラ党地盤の江原道でも、民主党の崔文洵(チェ・ムンスン)候補が得票率51.05%で、46.63%を獲得したハンナラ党の厳基永(オムギヨン)候補を破り、道知事に当選した。

 ハンナラ党は、慶尚南道金海市の金海乙選挙区で金台鎬(キム・テホ)元慶尚南道知事が得票率51.01%で当選し、かろうじてメンツを保ったものの、今後の道のりは非常に険しい。来年の総選挙と大統領選挙の「前哨戦」と言われた今回の再・補欠選挙での敗北で、ハンナラ党では指導部の進退を問う声が高まると予想される。
 一方、民主党の孫代表は今回の勝利で野党の有力な次期大統領選候補に浮上する見通しだ。また、孫代表率いる民主党は今回の勝利を追い風に、政局の主導権を握り党勢拡大を図るとみられる。

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