慶州市にある放射性廃棄物処理施設の地上支援施設前で地元住民らが月城原発1号機の寿命延長と放射性廃棄物処理施設に反対する集会を行っている=19日、慶州(聯合ニュース)
慶州市にある放射性廃棄物処理施設の地上支援施設前で地元住民らが月城原発1号機の寿命延長と放射性廃棄物処理施設に反対する集会を行っている=19日、慶州(聯合ニュース)
【蔚山20日聯合ニュース】韓国釜山市にある古里原子力発電所5号機と慶尚北道慶州市の月城原発4号機に隣接する蔚山市で、設計寿命が過ぎた古里1号機と寿命延長を検討している月城1号機の運転停止を求める声が高まっている。
 古里原発5号機に隣接している蔚山市蔚州郡議会は20日、古里原発1号機閉鎖と安全性向上を求める決議案を採択した。蔚山市議会でも15日に同じ内容の決議案を採択しており、原発の地元基礎自治体の鬱州郡議会も歩調を合わせた形だ。同郡では新古里原発3、4号機が建設中。ほかに5、6号機の建設も検討されている。
 蔚州郡議会は決議案で、「政府は福島原発が寿命を延長した直後に事故が起きたことを踏まえ、故障で12日から運転停止となっている古里原発1号機を直ちに閉鎖せよ」と求めた。また、再生可能エネルギーを含めたエネルギー効率化政策を通じ、老朽化原発を代替するよう促した。
 蔚山市議会は15日、決議案を採択した後、計9機の原発に接している蔚山で日本のような事故が発生すれば、80万人以上の市民が放射性物質に被爆するとのシミュレーション結果を明らかにした。これを受け、2012年に寿命を迎える月城1号機の寿命延長計画を白紙し戻すべきだと主張した。

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