昨年8月に下関で行われた朝鮮通信使再現の行列(釜山文化財団提供)=(聯合ニュース)
昨年8月に下関で行われた朝鮮通信使再現の行列(釜山文化財団提供)=(聯合ニュース)
【釜山20日聯合ニュース】釜山市東区凡一洞の子城台公園に21日、朝鮮通信使歴史館がオープンする。
 朝鮮通信使は、朝鮮の王が日本に派遣した公式外交使節。江戸時代、1607~1811年の間に12回、日本を訪れた。韓日友好と平和を維持する役割をはじめ、韓医学など朝鮮の文化や文物を日本に伝えた。
 歴史館の建設は、朝鮮通信使の歴史的価値と意味を伝え、釜山を代表する歴史文化観光ブランド開発を目標に進められた。事業費は35億ウォン(約2億7000万円)で、公園内850平方メートルの用地に、全体面積578平方メートル、地上2階建ての規模で建設された。
 1階は観覧客を迎える歓迎スペース、朝鮮通信使の歴史的背景や行路、韓日交流に向けた現在の努力までを紹介する3D(三次元)映像を上映する広報館、通信使の定義と役割、任命式のようすなどをパネルと映像で紹介する展示スペースがある。2階は観覧客が通信使に扮し、当時の行路や日本との交流を体験できるよう構成されている。
 入館料は無料、午前9時から午後6時まで開放する。月曜日は休館。
 オープンを記念して開かれる記念式典には、許南植(ホ・ナムシク)釜山市長をはじめ、駐釜山総領事や地元機関・団体、市民ら150人余りが出席する予定だ。

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