4月1日で開通7周年を迎えた韓国高速鉄道(KTX)=1日、ソウル(聯合ニュース)
4月1日で開通7周年を迎えた韓国高速鉄道(KTX)=1日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル3日聯合ニュース】韓国の主要都市を韓国高速鉄道(KTX)で90分台で結ぶという鉄道網計画が確定した。
 国土海洋部は3日、2020年までの鉄道網拡張事業を定めた第2次国家鉄道網構築計画を確定、告示した。昨年9月に発表した高速鉄道網構築戦略の具体策をまとめたもの。
 計画は、全国を1時間30分台で移動できる一つの都市圏にする目標を掲げ▼主要拠点の高速KTX網連結▼大都市圏から30分台の広域・急行鉄道網構築▼環境に配慮した鉄道物流体系の構築――を中核課題とする。
 時速230キロメートル以上で走行する高速鉄道区間は現在、京釜高速鉄道(京釜線KTX)の368.5キロメートル区間にとどまっているが、2020年までに2362.4キロメートルまで約6.4倍に拡張する。
 高速鉄道を含む鉄道総延長は、3557キロメートルから4934キロメートルに拡大する。複線化、電化の割合も大幅に引き上げる計画だ。
 首都圏高速鉄道など現在進められている事業は予定通り完了し、一般鉄道を時速230キロメートルクラスに高速化する。同時に、これを京釜線KTX、湖南線KTXなど地方のKTX路線と連結し、高速鉄道サービスを全国に広げる方針だ。
 あわせて、広域鉄道網を継続的に拡充し、大都市の渋滞解消につなげたい考え。物流拠点の港湾・産業団地と内陸の貨物基地を幹線鉄道網と連結するなど、大量輸送鉄道物流のネットワークも構築する。
 同部は総事業費として、総額88兆ウォン(約6兆8052円)が必要だとしている。
 同計画が完成する2020年には、全旅客輸送に鉄道が占める割合は2008年の15.9%から27.3%に、貨物輸送の場合は8.0%から18.5%に上昇すると見込まれる。また、年間774万トンの二酸化炭素削減効果、91兆ウォン(約7兆371億4000万円)の地域総生産、198万人の雇用創出と233兆ウォンの生産誘発効果も期待される。

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