韓国トヨタ自動車の中林尚夫社長=(聯合ニュース)
韓国トヨタ自動車の中林尚夫社長=(聯合ニュース)
【平昌3日聯合ニュース】トヨタ自動車の韓国総輸入販売代理店、韓国トヨタ自動車の中林尚夫社長は、先月31日に韓国で発売した「カローラ」について、ことし1800台の販売を目標とすると明らかにした。
 江原道・平昌のアルペンシア・リゾートで2日に「カローラ」試乗会を開き、製品をアピールした中林社長は、「カローラのミッションは、トヨタを幅広く知ってもらうこと」だと説明。そのため、ターゲット層は30代の家族から60代の夫婦に至るまで幅広く設定したと述べた。
 また、同社「プリウス」の韓国広報大使を務める女優のク・ヘソンさんを、「カローラ」広報大使にも起用する予定だと明らかにした。
 東日本大震災による生産の影響に関しては、韓国で販売する車両は静岡県で生産しているが、現時点で在庫に問題はないとした。来週以降に生産を再開するため最善を尽くしており、被害が大きく現況把握には時間が必要だが、顧客の待機時間は可能な限り短くできるようにしたいと述べた。
 「カローラ」は、商品としては現代自動車の「アバンテ」、価格面では同じく現代自の「ソナタ」が最大のライバルになるのではとの見方を示した。「カローラ」の販売価格は付加税込み2590万~2990万ウォン(約195万~225万円)。そのうえで、輸入自動車は輸入の過程での税金などもあるため、トヨタとしては、輸入小型車との競争になると考えていると述べた。
 北米地域では販売価格を引き上げたが、韓国では値上げの計画はないとした。また、「カローラ」ハイブリッドの開発計画は今のところないが、顧客の要請があれば真摯(しんし)に検討することが可能だと述べた。

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