【ソウル1日聯合ニュース】黄海の南北境界水域で韓国側に漂流してきた北朝鮮住民31人のうち4人が韓国に亡命した問題で、韓国の統一部は1日、北朝鮮が提案した実務接触を拒否する通知文を送ったと明らかにした。
 北朝鮮の朝鮮赤十字社は先月30日、亡命を希望した4人の面会と送還に向け、南北赤十字の実務接触を4月6日に行うことを提案していた。
 統一部は北朝鮮側が主張している面会の方式は亡命者の自由意思を確認する方法として適切でないと判断。また、人道主義の原則に基づき、亡命意思を尊重し受け入れた4人の送還問題を協議する必要はないとの立場を伝えた。
 ただ、北朝鮮の要請がある場合、韓国側の地域で4人の意思を公正で客観的な方法で確認させる用意はあるとした。
 北朝鮮住民31人(男性11人、女性20人)は2月5日、黄海の仁川・延坪島付近で南北境界水域を越え漂流してきた。このうち4人は韓国への亡命を希望。残る27人は漂流から50日に当たる3月27日、北朝鮮に送還された。

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