権哲賢大使=1日、東京(聯合ニュース)
権哲賢大使=1日、東京(聯合ニュース)
【東京1日聯合ニュース】韓国の権哲賢(クォン・チョルヒョン)駐日大使は1日、松本剛明外相と会談し、日本文部科学省が独島問題を明記した中学校教科書を検定通過させたことについて抗議し、撤回を求めた。
 権大使は会談後に記者団に対し、「独島は歴史的、地理的、国際法的に韓国の領土」と強調し、日本政府の領有権主張の撤回を求めた。これに対し、松本外相は「韓国政府の独島での施設物設置などが日韓関係を難しくするのではないか」と反論したという。
 権大使は「教科書検定結果による韓日関係の悪化を懸念し、警告もしてきたが、こう事態が起きた。(対立の)原因は日本にある」と語気を強めた。
 松本外相は東日本大震災での韓国政府と国民の支援については、「感謝する気持ちに変わりはない。独島問題で韓日関係が悪化しないことを望む」と述べた。これに対し、権大使も「大震災への支援と今回の件は別」との考えを伝えた。
 会談後、権大使は「韓国は(独島を)実効支配している。実効支配できない側は常に不満がある。(韓国は)それにいちいち言葉で対応せず、正しい行動で応じなければならないと思う。今後の独島外交はそのような方向に進むべき」と述べた。
 松本外相は先月30日、文部科学省が中学校教科書の検定結果を発表してから2日間、多忙を理由に権大使の面談要請に応じなかった。
 韓国は独島について、「最東端に位置する韓国領土で、日本政府が竹島と呼び、自国の領有権を主張している」としている。

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