【ソウル31日聯合ニュース】統計庁が31日に発表した2月の産業活動動向によると、同月の鉱工業生産は前年同月比9.1%増加した。前月比では2.3%の減少だった。
 製造業の平均稼働率は、過去最高を記録した前月の84.7%から、82.5%に下落した。2月は旧正月連休で操業日数が少なく、さらに前年の経済活動が活発だったことによる反動も影響した。
 企画財政部のユン・ジョンウォン経済政策局長は、内需と輸出が良好なため3月以降は次第に安定的な景気回復の流れを取り戻すと予想した。ただ、中東情勢への不安に伴う原油価格上昇、東日本大震災、欧州財政危機長期化の可能性など不確実性が高く、状況を綿密にモニタリングしながら、必要な場合は前もって対応すると述べた。
 現在の景気状況を示す動向指数循環変動値は、4か月ぶりに下落に転じ、前月より0.2ポイント下がった。今後の景気を予告する先行指数も前年同月比も前月より0.6ポイント下がり、2か月ぶりの下落となった。
 消費心理と直結する小売販売額指数は、前月より6.1%減少し、前年同月比でも0.8%減となり22か月ぶりに減少に転じた。
 生産者製品出荷は前年同月比10.3%増加したが、前月比では4.4%減少。在庫は前月比2.7%増、前年同月比11.0%増を記録した。在庫率指数(在庫数量を出荷数量で割って在庫率を指数化)は96.4で、前月(89.8)に比べ6.6ポイント上昇した。
 製造業生産能力指数は前月比0.2%、前年同月比6.9%それぞれ増加した。サービス業生産は前年同月に比べ0.2%増加にとどまり、前月比では3.4%減少した。

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