【ソウル30日聯合ニュース】韓国の東南圏に新空港を建設するという計画が白紙に戻った。釜山・加徳島と慶尚南道・密陽、候補2地域の評価を進めていた委員会が30日、どちらも空港建設には不適格だとする評価結果を発表した。
 3分野での評価の合計点は100点満点中、加徳島が38.3点、密陽が39.9点で、どちらも地形条件により、多額の事業費を必要とし経済性に欠け、環境破壊の恐れがあると判断された。
 両地域とも脱落した場合、政府は金海空港を拡張するか、両地域に対し追って妥当性を再検討するという形の対策を取る可能性があると伝えられている。
東南圏新空港は、2006年12月に故盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が釜山の企業家らの建議を受け検討を指示し、論じられるようになった。李明博(イ・ミョンバク)大統領は大統領選挙当時、嶺南圏(慶尚南・北道)新空港の建設を公約としていた。
 ことしに入り、加徳島を推す釜山と密陽を推す大邱・慶尚北道間の利害関係が鋭くぶつかり、深刻な地域対立に発展しつつあった。

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