【蔚山25日聯合ニュース】現代自動車の新コンセプト車「ベロスター(Veloster)」と新型「アクセント」が労働組合との葛藤(かっとう)で2か月以上、生産に支障が生じていることが25日までに分かった。
 現代自によると、蔚山第1工場では1月半ばから新車の「ベロスター」と「アクセント」を生産する予定だった。しかし、同工場の労組は生産ラインに投入される人員に対するマンアワー(1人1時間当たりの仕事量)交渉の合意が行われなかったとし、生産を拒否している。
 現代自は団体交渉に基づき、新車種を生産ラインに投入する際、マンアワー交渉を行わなければならない。労組は団体交渉で合意が得られなかっただけに、生産に取り組めないとの立場だ。
 会社側は生産効率性の向上で作業時間が減り、同工場の剰余人員を別の工場に配備することを要求したが、労組は従来の正規職、非正規職の雇用が保障されるべきだとして拒否している。 
 現代自は、生産に必要な適正人員より過度な人員を要求していると指摘。これは生産性向上に向けた会社側の改善努力に反するものだとしている。
 現在、新車生産の全体稼働率は33.5%となっており、新型「アクセント」は1ラインのみで稼動している。そのため、内需・輸出量を合わせ、「ベロスター」は6200台、新型「アクセント」は12万5500台の生産が滞っている。
 また、蔚山第1工場所属の労働者3000人のうち、大半が残業などができず、月50万ウォン(約3万6000円)相当の賃金損失を受けている。
 現代自は「原油高で小型車の需要が増加しているなか、労組が市場需要を無視している」とし、これは企業の競争力をなくし、ひいては組合員の雇用不安を自ら招くものだと指摘した。

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