【ソウル23日聯合ニュース】北朝鮮が外国に英語ネイティブ教師の派遣を求めるなど、英語教育に熱を上げているようすだ。中学・高校、大学生の英語力も伸びていると伝えられた。
 米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が23日に報じたところによると、北朝鮮はカナダのキリスト教系援助団体「メノナイト・セントラル・コミッティー」に、平壌市内の高校に英語教師2人を派遣してほしいと要請した。選ばれた教師らは、研修を経て9月から来年7月まで北朝鮮に居住し、週5日、1日3~4時間授業を行う。また週に1~2回、北朝鮮の教師たちにも英語を教えることになるという。
 同団体は、北朝鮮からこうした要請があったのは初めてだとしながら、「北朝鮮当局は生徒たちの英会話能力を強化しようとしている」と伝えた。
 ニュージーランドの民間団体「NZ-DPRKソサエティー」も、7月から9月までの3か月間、英才教育を行う金星学校、金星第1中学校で英語を教えるボランティアを募集している。
 米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)によると、北朝鮮とニュージーランドの交流増進のため設立された同団体は、北朝鮮が外部世界との交流を拡大し国際社会の一員となるには英語教育が必須要素だと強調。金星第1中学校は、11~17歳の英才600人余りを教育している、北朝鮮のコンピューター秀才教育の特殊学校だと紹介している。
 同団体は、2006年と2008年にも北朝鮮にネイティブ英語教師を派遣した。当時、北朝鮮に赴いた教師は「生徒たちは英語で意味のある会話をすることを苦手としていた」と話したが、昨年訪朝した米国人は「平壌外国語大学出身の20代の女性が英語圏の国に行ったことがなないにもかかわらず、聞き取りやすい洗練された英語を使っていた」と伝えており、変化のほどがうかがえる。
 このほかにも北朝鮮からの要請を受け、英国政府傘下の英国文化院、米NGO「グローバルリソースサービス」などから派遣される英語ネイティブボランティアと英語教師が増え、北朝鮮の生徒・学生のTOEFLのスコアも目に見えて上がっている。
 TOEFLを主管するエデュケーショナル・テスティング・サービス(ETS)によると、2009年の世界平均点は80点、北朝鮮平均点は75点だった。北朝鮮の平均点は2007年が69点、2008年が72点と、3年間で6点上がっている。
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