【ソウル22日聯合ニュース】東日本大震災で被災した東京電力福島第一原子力発電所の事故により、韓国の消費者の間でも日本産の食品の放射能汚染に対する不安が高まるなか、日本産水産物の輸入が大幅に減ったことが22日までに分かった。
 関税庁によると、14~18日の日本水産物輸入額は1日平均277万6000ドル(約2億2500万円)で、地震発生前の輸入額より20%近く減少した。日本産の割合が高いスケトウダラは、地震前まで1日平均70万トンが輸入されていたが、先週は半分以下に落ち込んだ。
 先週末、福島原発に近い地域で栽培された農作物から基準値を超える放射性物質が検出されたことを受け、日本産水産物の輸入はさらに急減している。
 先週末の輸入額は平均25万5000ドルで、今月の週末平均輸入額の半分を下回った。20日には1日輸入額が10万ドルを割り込んだ。日本産食品の放射能汚染に対する消費者の不安を懸念し、大型スーパーなどが販売を大幅に減らしているためと分析される。
 日本産が8割以上を占めていた豆腐、種子用タマネギは、地震の後、輸入がストップした。
 一方、日本からの輸入依存度が高い半導体装備の輸入も、大幅に減っている。今月初めから20日までに輸入された日本製半導体装備は2億2000万ドル相当で、前年同期比40%急減した。同期間の日本製半導体デバイス輸入額も24.4%、車両部品輸入も5.1%、それぞれ減少した。

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0