日本産の食品の販売を中断する動きが見え始めた韓国のスーパー=(聯合ニュース)
日本産の食品の販売を中断する動きが見え始めた韓国のスーパー=(聯合ニュース)
【ソウル21日聯合ニュース】日本・東京電力福島第一原子力発電所の事故による日本産の食品や工業製品などに対する消費者の不安に対し、韓国の主要流通業界が販売・輸入を暫定中断する動きを見せている。
 大手スーパーのロッテマートは21日、大半が日本産のスケトウダラの販売を22日から中止すると明らかにした。同社関係者は、「通関時に安全が確認されたが、放射能汚染に対する消費者の懸念が高まり、現在確保した物量がなくなるとみられる明日までのみスケトウダラを販売する」と説明した。
 新世界百貨店は日本産のスケトウダラやサンマなど水産物の輸入を東日本大震災直後から暫定的に中断した。日本の現地状況が安定し、政府レベルで放射能精密検査システムなどが整ってから輸入を再開するとしている。 
 ただ、チョコレートやお菓子、飲料、お茶、調味料など加工食品類は震災以前に3~4か月分の物量を確保したので、放射能汚染と関係がなく、販売を継続する予定だ。
 一方、総合スーパーのイーマートやホームプラスは販売を継続する。イーマートは日本産スケトウダラの売り場で、「国立水産物品質管理院の放射能検査を通じ、安全性が検証された商品だけ販売する」との案内文を設置する予定だ。
 ホームプラスは、現在販売されているスケトウダラは福島原発から数百キロ離れた北海道近海で取れたもので、放射能汚染とは関係ないとしている。また、「韓国で販売されるスケトウダラはほぼ日本産で輸入先を変えるのは難しい状況」と説明した。
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