精密検査を受ける男性。上着と履き物を処分後、数値は基準値内に下がった=17日、永宗島(聯合ニュース)
精密検査を受ける男性。上着と履き物を処分後、数値は基準値内に下がった=17日、永宗島(聯合ニュース)
【ソウル17日聯合ニュース】教育科学技術部は17日、アシアナ航空福島~仁川直行便で同日午後4時30分に仁川空港に到着した日本人男性から、基準値の1マイクロシーベルトを超える放射線量を感知したと明らかにした。
 この男性は、基準値を0.18マイクロシーベルトに設定した1次測定で超過判定が出たため精密検査を行ったところ、1マイクロシーベルトを超える結果が出た。放射線が検出されたのは、頭部、コート、履き物など。コートと履き物を廃棄し改めて測定を行ったところ、数値は0.4マイクロシーベルトまで下がり、正常の判定を受けた。この男性は、原子力発電所の事故が発生した福島県に近い地域に居住すると伝えられた。
 教育科学技術部と韓国原子力安全技術院は17日から、仁川空港で2か所、放射線量測定器(放射線ゲート)を設置し、入国者の放射線量測定を実施している。ゲートの基準値0.18マイクロシーベルトは、ほぼ自然状態で被曝する放射線量と変わらない極めて微量な水準。ここで放射線反応が出た場合は2次精密検査を受け、基準値の1マイクロシーベルトを超過した場合、放射線汚染の事例として分類される。
 同じ便の搭乗者2人からも1次測定で放射線反応が出たが、2次検査の結果は基準値を超えていなかった。
 放射線量測定器は17日から仁川空港と金浦空港に設置されているが、金海国際空港も18日から測定を実施する予定だ。教育科学技術部は釜山国際旅客ターミナルにも測定器を設置することを検討している。
mazi38@yna.co.kr
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