【ソウル16日聯合ニュース】韓国政府は16日、先月5日に黄海の南北境界水域で韓国側に漂流してきた北朝鮮住民31人のうち帰還を希望する27人を、17日午後1時ごろ黄海上の軍事境界線と位置付けられている北方限界線(NLL)を通じ送還すると、北朝鮮側に通達した。
 板門店の赤十字チャンネルを介し、この日午後5時、大韓赤十字社名義の電話通知文を朝鮮赤十字社あてに送った。北朝鮮はこれに対し、口頭で同意を示した。
 先月5日午前11時ごろ、黄海の仁川・延坪島付近で、北朝鮮住民31人(男性11人、女性20人)が木造漁船でNLLを越え漂流しているのが発見された。このうち4人が韓国への亡命(帰順)を希望。残る27人は黄海を通じ北朝鮮に送還することで、南北が15日に合意した。韓国政府は可能な限り迅速に27人を送還する予定だったが、黄海の天候悪化により、16日の送還は実行されなかった。
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