【ソウル16日聯合ニュース】「家族らは食料品や電気問題で大変なのに、助ける方法がなくもどかしいです」――。
 東日本で発生した巨大地震を受け、高麗大学は16日、同大学に在学中の交換留学生や語学研修生ら日本人学生110人を慰労する昼食会を行った。
 出席した日本人学生たちは、三々五々テーブルに集まり、日本にいる家族の安否などを確認し合った。高麗大学によると、同校に在学している日本人学生170人のうち、家族が被害を受けた学生は2人と把握された。
 学生たちは被害の有無と関係なく、故国にいる家族や友人らの安否を心配しており、一部は予定より早めに帰国する意向を示している。
 最大被害地域の宮城県仙台市の東北大学を卒業し、交換留学生として来韓した女性は「地震発生初日に妹と連絡がつかず、大変心配した。山形県の実家はそれほど被害がなかったが、韓国にいるためできることが何もないことがもどかしい」と表情を曇らせた。
 また岩手県から来韓した女性は「当初、来月の帰国を予定していたが、家族のことが心配で今週末に前倒しした」と話した。
 一方、高麗大学の金炳チョル(キム・ビョンチョル)総長は、「韓国政府は日本が痛みを克服するのに積極的に協力している。高麗大もまた、留学生が学業に専念できるよう努力する」と激励した。

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