【釜山14日聯合ニュース】東日本大震災の影響で釜山と日本を往来する旅客船の利用者が8割近く減っており、船会社は運航縮小を検討している。
 旅客船各社が14日に伝えたところによると、釜山~対馬を週5便以上運航していた大亜高速海運は、同日から16日まで運航を全面見合わせとしている。団体観光客を中心にキャンセルが相次ぎ、乗客が地震発生前の半数以下に落ち込んだため。同社は「地震の被害が次第に拡大し、九州では火山噴火の話まで出て、観光需要が消え去った」と話している。当分の間、旅行需要はないとみており、17日からの運航も不透明だ。
 釜山~下関を毎日運航していた釜関フェリーも、乗客が通常時に比べ80%ほど減っている。釜山~福岡を運航する未来高速とJR九州高速船も、乗客が半分ほどに落ち込んだ。いずれの会社も、こうした状況が続けば、運航数を通常時の半数ほどに減便することを検討している。
 このほか、釜山~福岡を毎日運航していた高麗フェリーは乗客数が半減、釜山~大阪を週3便運航していたパンスターも8割方乗客が減っている。ある旅客船会社の関係者は、「地震発生後、大部分の旅客船が日本人数十人だけを乗せて出港するのが珍しくない状況。繁忙期に入る4月を前に、業界のダメージは大きい」と話した。
 好況だった韓日中クルーズも、大震災の影響は免れない見込みだ。クルーズ船「アザマラクエスト」は大阪入港を取り止め、当初予定より2日早く釜山新港に入港した。
 あるクルーズ船会社は、「地震の発生後、予約者からキャンセルや運航状況の問い合わせが相次いでいる。長期的に日本スケジュールの正常化が難しければ、運航に大きな支障は避けられない」と伝えた。
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