【ソウル13日聯合ニュース】韓国軍当局は「国防改革307計画」に基づく海兵隊戦闘能力補強のため、海兵隊に機動ヘリを主軸とする航空部隊を創設する計画だ。
 軍情報筋が13日に明らかにした。海兵第2師団内に創設する案と、海兵隊司令部直轄部隊として編成する案の2つを検討しているが、後者とする結論が出る可能性が高いと話した。
 海兵隊航空団は、韓国産機動ヘリ(KUH)「Surion(スリオン)」40機余りを主軸に、2017~2018年ごろの創設になると伝えられる。これと関連し、韓国軍合同参謀本部関係者は「所要機数や配備機関はまだ決まっていないが、公開は難しい」と述べた。
 「Surion」は2006年6月の開発着手から38か月を経て試作機が完成している。来年6月までに200機余りを量産、戦力化する計画だ。朝鮮半島全域で作戦遂行できるよう設計されており、9人の重武装兵力を乗せ、最大140ノット以上の速度で2時間以上飛行できる。分速150メートル以上の速度で垂直上昇し、2700メートルの上空でのホバリング飛行が可能だ。
 機体長さは15メートル、高さ4.5メートル、機幅2メートルで、最大離陸重量は8709キログラム、最大巡航速度は時速259キロメートル、航続時間2時間以上。エンジンは「T700ターボシャフト」を採用し、全地球測位システム(GPS)、レーダー警報受信機(RWR)など電子装備を搭載している。
 この計画と関連し、すでに海兵隊は2007年から航空将校を選抜しており、現在は11人を確保、1人が教育を受けている。
 あわせて、軍当局は北西諸島地域の防御能力拡充に向け、海兵隊兵力2000人余りを増強する案を確定したと伝えられた。このうち1200人は「西北島しょ防衛司令部」と北西諸島に配備され、残りは海兵隊司令部と海兵第2師団に配属される。軍関係者は、6月に「西北島嶼防衛司令部」が新設されれば、兵力増強も段階的に進めると話している。

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