【上海10日聯合ニュース】中国・上海の韓国総領事館で複数の元領事が中国人女性と不適切な関係を持ち、韓国政府と政界の機密を流したとの疑惑と関連し、韓国政府が同事件の中核人物である中国人女性に対する調査を中国当局に要請する案を検討している。
 駐上海韓国総領事館のパク・チンウン副総領事は10日、聯合ニュースの電話取材に対し、「政府の合同調査団に積極的に協力する方針だ。調査団が中国当局による調査を望めば、中国関係機関に女性に対する調査を求める」と明らかにした。
 ただ、国際的な慣例や事案の重要性などを考慮すれば、中国当局が応じる可能性は非常に低いと説明した。また、中国人女性に対する調査は敏感な事案であるだけに、領事館ではなく、外交通商部や青瓦台(大統領府)など政府高官レベルで決定する事案だと指摘した。
 中国人女性は韓国マスコミで大々的に取上げられた以降、所在が確認されずにいる。一部では中国公安が1月下旬からこの中国人女性に対する調査を始め、現在身柄を確保し、本格的な調査を行っているとの見方もある。
 政府は今回の事件を把握するため、国務総理室を中心に法務部、外交通商部など計9人が参加する合同調査団を構成し、13日から中国現地で調査に着手する。

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0