【ソウル28日聯合ニュース】反政府デモが続くリビアで、大宇建設、現代建設など韓国大手建設会社の工事現場で働く労働者らの引き上げのため、海外の船舶が投入される。業界と政府関係者が28日、こうした計画を推進していると明らかにした。
 ある政府関係者は「両社の現場で働く労働者は韓国人だけでなく第三国出身者も含め数千人に達し、航空機よりも収容人数の多い船舶で移送することになるだろう」と説明した。
 国土海洋部は26日、リビアに進出している韓国企業に対し、労働者を緊急出国させることを勧告した。当初は現場維持などを理由に残留を考えていた大手建設会社も、最少人数だけを残し全員出国させることを決めた。
 政府は現在、リビアから地理的に近いギリシャの船舶を借り受ける案を進めている。各社の乗船人数を把握したうえで具体的な投入船舶数と入港地を決める方針だ。検討中のギリシャ船舶は定員1600~1800人と伝えられる。
 政府関係者は、アデン湾で任務を遂行していた韓国軍清海部隊の国産駆逐艦(KDX-II、4500トン級)「崔瑩」がリビアに向かっているが、到着が来月4日になるうえ、ただちに軍艦に入港許可が下りるかが不明だとし、ひとまず海外船舶を借り、投入する計画だと話した。
 大宇建設はリビアの現場に韓国人213人、第三国出身者2938人を残しており、それぞれ155人と2610人が出国を決めた。現代建設も自社と下請け業者の社員126人と第三出身者1318人を抱えるが、最少人数を残し全員出国させる方針だ。

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