与党のハンナラ党国会議員や脱北者団体は今月16日に京畿道坡州の臨津閣で、北朝鮮に向けてビラを散布した(資料写真)=(聯合ニュース)
与党のハンナラ党国会議員や脱北者団体は今月16日に京畿道坡州の臨津閣で、北朝鮮に向けてビラを散布した(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル28日聯合ニュース】韓国が南北の境界線付近で北朝鮮の体制を非難するビラなどを散布していることに関連し、北朝鮮が韓国側に、境界線付近での発砲を行う趣旨の通告文を送ったことが明らかになった。朝鮮中央通信が27日に明らかにした。
 通告は南北軍事会談の予備交渉の北朝鮮代表名義で韓国側に送られてきた。通告文は「心理戦を続けるようなら、その行為を行っている場所(臨津閣)に向かって発砲する。発砲は我々の自衛権を行使するものだ」などとした。
 南北の境界線付近では、与党のハンナラ党国会議員や北朝鮮脱出住民(脱北者)団体が金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日にあたる今月16日に、京畿道坡州の臨津閣で、北朝鮮に向けてビラを散布。3代世襲に反対し、金正日政権の退陣を求める声明を発表している。韓国軍も今月に入って、大型風船などで北朝鮮に対して生活物資などを送る「物品散布」を約6年ぶりに再開している。
 朝鮮中央通信は「最近の(韓国側の)傀儡の行為は、平和統一や民族繁栄を志向し、新しい段階を踏もうとしている時代の要求に対して逆行する行為」と非難した。
 さらに同通信は、「韓国の逆賊たちは事態の深刻さを認識し、反北朝鮮行為を即座に中断せよ」と要求した。

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