ブラジル市場でのビジョンや抱負を語った現代自動車の梁承錫社長=(聯合ニュース)
ブラジル市場でのビジョンや抱負を語った現代自動車の梁承錫社長=(聯合ニュース)
【サンパウロ26日聯合ニュース】「ブラジル自動車市場は今後も成長を続けると見込まれます。『需要があるところに進出する』というのが生産工場を建設する最も大きな理由です」――。
 現代自動車の梁承錫(ヤン・スンソク)社長は、ブラジルのサンパウロ州ピラシカバ市に建設する初の生産工場と関連し、ビジョンと抱負を語った。同社は新工場に6億ドル(約490億円)を投じ、年15万台を生産する中南米市場を攻略する拠点するとの戦略だ。また、2013年までにブラジル国内での販売シェアを10%にまで高め、同国で販売4位に躍り出ることを目指す。
 以下は一問一答。
――ブラジルの市場性を考慮した際、工場建設が遅れた感があるが。
「建設契約は2008年に結んだが、世界的な経済危機で2009年8月まで保留してから再び推進した」
――年産15万台は適切な生産量なのか。
「昨年のブラジル市場規模は330万台で、今年は350万~360万台と予想される。サッカーワールドカップや五輪など2014~2016年に世界的なスポーツ祭典が同国で予定されており、相当の需要が発生するとみられる。長期的な市場需要は450万~500万台と見込まれており、15万台規模は少ない可能性がある」
――「フレックス燃料車」(ガソリンとエタノールのどちらも燃料として使える車。ブラジル国内で浸透している)だけを生産するのか。
「ガソリンモデルも生産する。生産ラインは一つだが、同時に生産できる。技術的に大きな問題はない」
――現地で現代自の評価は。
「ブラジルの輸入関税は35%。中型乗用車のソナタが現地で1億ウォン(約725万円)で販売されている。現代自がブラジル市場で高価として認識されるしかない理由だ。最初から高価販売は厳しいが、2~3年が過ぎれば、『いい車だから高い』という認識が定着する。ブラジルでも現代自は品質がよく、高いという認識ができてきた。現代自はステータスの象徴として購入する車とみなされているほどだ」
――ブラジル工場の生産量と関連した長期計画は。
「現在のところ生産規模拡大に関する計画はない。しかし、世界状況と各市場の需要を検討しており、需要の変化に伴って対応する計画だ」
――ライバルメーカーの反応は。
「現代自の基本戦略は市場需要があるところを探し、進出するというものだ。現代自の進出で、従来のブラジル内のライバルメーカーが緊張していることは事実だ」

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