会見する朴泰桓=31日、ソウル(聯合ニュース)
会見する朴泰桓=31日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル31日聯合ニュース】2010年広州アジア大会競泳金メダリストの朴泰桓(パク・テファン)がことし7月に中国・上海で行われる世界選手権に向け、気を引き締めている。
 朴はソウル市内で31日に開かれた記者会見で、「僕にとって競泳は一種の賭博のようなものだった。周囲の期待が大きくなり、競泳を楽しむよりは、イチかバチかだったと思う」とこれまでの心境を明かした。「広州大会も心配していたが、幸い良い成績を上げることができた。世界選手権ではもっと良い成績を出すのが目標」だと抱負を述べた。
 朴は2007年世界選手権の400メートル自由形で優勝。2008年の北京五輪競泳の自由形100メートルでも金メダルを獲得し、世界的な選手に成長した。だが、2009年世界選手権では出場した3種目とも決勝進出に失敗する不振に陥った。
 広州大会で2大会連続の3冠王を達成し、健在ぶりをアピールした朴は、世界的な選手との対決を控え、「五輪と世界選手権で金メダルは取ったが、僕はまだトップクラスの選手ではない。技術面ではレベルが低い。常に学ぼうとしている」と謙遜した。
 朴は弱点として指摘されている出発とターンを今後の課題として挙げている。世界選手権では200メートルと400メートル自由形に出場する予定だ。1500メートル自由形も練習は続けるが、大会では200メートルと400メートルに集中する方針だ。両種目が世界記録にも近付いているため、1500メートルの練習時間を両種目に充て、記録向上を目指したい考え。大会準備に向け、2月から3回にわたり海外で練習を実施する。
 休息を取りながら個人練習を行ってきた朴は先日、体力測定を受けた。肺活量は6900ccと、広州大会の当時(6900~7000cc)と変わりはなかった。1回目の練習を通じ、肺活量を7000ccまで引き上げ、広州大会より約30%落ちている筋力は2回目の練習が終了するまでに90%まで向上させたいとしている。

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