【ニューヨーク30日聯合ニュース】国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁委員会に設置された専門家パネルが28日に北朝鮮のウラン濃縮計画(UEP)に対する報告書を制裁委員会に提出したことが確認された。
 安保理のある消息筋は30日、聯合ニュースの電話取材に対し、「報告書には北朝鮮がイランを上回る水準のウラン濃縮施設を保有しており、長きにわたって核プログラムを進めてきたとする内容が含まれている」と話した。
 報告書には昨年11月に訪朝したヘッカー米スタンフォード大教授(元ロスアラモス国立研究所長)の見解が多く反映されており、「同教授が寧辺で見聞きしたことは否定し難い」と強調した。
 北朝鮮の責任者が「2009年4月からウラン濃縮施設を建設した」とヘッカー教授に説明したことに対しては、「常識的に話にならない」と指摘。北朝鮮は長きにわたり同プログラムを推進してきており、北朝鮮の前例や現状を考慮した場合、施設を拡散させるリスクを排除できないと説明した。
 報告書は20ページ分量にまとめられた。この中で、ハッカー教授の訪朝結果や総合的な状況などを考慮する際に、同問題を国際社会が厳重に取り扱うべきだと強調し、安保理制裁決議の履行を強化することを提案しているという。
 安保理常任理事国5カ国と韓国、日本の専門家で構成された7人の専門家パネルで、同報告書を提出したことにより、制裁委はこれを検討し、正式文書に採択するかを決める。

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