昨年9月に板門店の「平和の家」で実施された南北軍事実務会談(資料写真)=(聯合ニュース)
昨年9月に板門店の「平和の家」で実施された南北軍事実務会談(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル31日聯合ニュース】韓国側が来月11日に開催することを提案した高官級の南北軍事会談に向けた予備(実務)会談について、北朝鮮軍が開催時期を具体的に同1日にしたいとの意向を伝えてきた。韓国側はこれを拒否した。
 国防部関係者は31日、報道資料を通じ、「北朝鮮側が29日に金永春(キム・ヨンチュン)人民武力相名義の電話通知文で、実務会談を2月1日に開催したいと提案した」と明らかにした。
 また、実務会談代表団として、国防委員会政策局のリ・ソングォン団長(大佐級)のほか、2人が参加すると提案した。
 だが、国防部はこの日、金寛鎮(キム・グァンジン)長官名義で電話通知文を送り、会談は当初提案した2月11日に開催したいとの意向を改めて伝え、会談の前倒しを促した北朝鮮の提案を拒否した。ただ、実務会談代表団を大佐クラス団長のほか、2人にしたいという提案は受け入れるとした。
 北朝鮮は今月20日に金人民武力相の名義で国防部の金長官あてに来月初めに高官級の南北軍事会談をしようと提案。そのための予備会談を今月末ごろに開催することも提案して来た。
 韓国はこれに対し、来月11日に板門店の韓国側にある「平和の家」で予備会談を開催しようと北朝鮮側に提案していた。 
 軍当局が会談の前倒し提案を拒否したのは、北朝鮮のペースに巻き込まれたくないとの意図と解釈される。北朝鮮は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(2月16日)を控え、成果を挙げるため、南北対話を急いでいると分析される。

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