「F15―K」(資料写真)=(聯合ニュース)
「F15―K」(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル30日聯合ニュース】韓国政府は、ステルス機能を備えた第5世代戦闘機を導入する次期主力戦闘機(FX)事業を前倒しする見通しだ。
 政府消息筋は30日、次期主力戦闘機事業を早めるべきだとする認識が政府内に広がっていると明らかにした。今年の研究開発予算は3億ウォン(約2200万円)だが、必要なら追加予算も編成できるという。
 国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官も先日、防衛事業庁の報告を受けた際に早く推進できる案を講じるように指示したと伝えられた。
 次期主力戦闘機事業は、今年の国防予算に必要な予算が策定されず、2016年まで戦力化目標を達成できないとの見方が挙がっていた。しかし、レーダーに探知されにくいステルス戦闘機の導入を早めるべきだとする政府内の声が高まり、早ければ2015年にも戦力化できるとの見通しが出ている。
 防衛事業庁の計画通りに進めば、今年上半期(1~6月)に事業推進戦略が策定され、6月に推進委の承認を経て下半期(7~12月)に作戦要求性能を定める。来年初めに事業公告を通じ、候補企業から提案書を受け、テスト評価経て来年8月に機種を選択し、契約を締結することになる。同庁関係者は、事業推進日程を最大限早めれば、2015年から戦力化することも可能だと話している。
 現在、、次期主力戦闘機の候補に挙がっているのは、米航空機製造大手ロッキード・マーティン社の「F35」、米ボーイング社の「F15SE」、欧州航空宇宙防衛会社の「ユーロファイター・タイフーン」(改良型)など。
 次期主力戦闘機導入事業は総額10兆ウォンの予算が必要になると推定され、空軍の老朽戦闘機を代替する韓国型戦闘機(KF-X)開発事業とも連携されている。

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