【ソウル24日聯合ニュース】北朝鮮・労働党組織指導部の第1副部長の死亡が相次ぎ、さまざまな憶測が飛び交っている。
 昨年、李容哲(リ・ヨンチョル)、李済剛(リ・ジェガン)第1副部長が死亡したのに続き、今月22日にはパク・ジョンスン第1副部長が肺がんで亡くなった。パク・ジョンスン氏は、昨年6月に交通事故で死亡したと伝えられた李済剛氏の後任として同9月の朝鮮労働党代表者会で起用されたが、結局4か月も続かなかった。
 北朝鮮メディアは当時、80歳の李済剛氏が午前零時ごろ、交通事故で死亡したと報じていた。しかし、一部では金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男・正恩(ジョンウン)氏への後継をめぐる権力闘争過程で起きた殺人の可能性が提起された。李容哲氏もその2か月前の昨年4月に心筋梗塞で死亡したと北朝鮮メディアが伝えていた。
 今回、パク・ジョンスン氏が「不治の病」(肺がん)で死亡したとする北朝鮮側の発表も腑(ふ)に落ちないのは同じだ。わずか2か月前の昨年12月13日にパク・ジョンスン氏は金総書記の軍人公演観覧に同行していたからだ。
 一方、パク・ジョンスン氏の後任として適任者を見つけられるかは不明だ。世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)首席研究委員は「組織指導部の第1副部長や幹部部長職は後継体制確立に非常に重要なポストであるため、長く空席にはできないだろう。しかし、昨年の朝鮮労働党代表者会でパク・ジョンスン氏1人を起用したことを考慮すると、後任人事に時間がかかる可能性もある」と指摘した。
 北朝鮮で労働党組織指導部の第1副部長職は中核要職だ。部長職は常に空席だが、事実上、金総書記が兼職していると伝えられており、その下に第1副部長3~4人と副部長10人余りが起用されているとされる。
 現在、組織指導部の第1副部長は2008年12月に任命された金慶玉(キム・ギョンオク)氏1人しかいない。同氏には朝鮮労働党代表者会の前日に金総書記の三男・正恩(ジョンウン)氏とともに「朝鮮人民軍大将」の称号が与えられている。

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