李大統領は、北朝鮮による延坪島砲撃や韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件を目の当たりにし、南北統一がはるか遠い未来のことではないということを感じたと述べた。その上で、「統一のために優先すべきことは朝鮮半島の平和だ」との認識を示した。平和定着は言葉だけでは実現しないが、「ことしは国民と韓国軍が北朝鮮の挑発に対する非常に強い決心をした。こうした強力な対応方針はむしろ北朝鮮の挑発を抑止する効果がある」と述べた。
また、新年は「統一が遠くにあるのではなく、より多くの肯定的な側面があるという認識を国民に持ってもらう一年となるべきだ」との見解を示した。これまで統一部は固有の業務よりは経済官庁がすべき業務を行ってきたのが事実で、これからは統一部固有の役割を果たすべきだとした。こうした観点からみても、われわれの目標は統一であり、その前提となる平和定着のために努力すべきだと述べた。
このほか、李大統領は北朝鮮住民の生活の質向上と人権にも関心を持つときが来たとの考えも示した。
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