李大統領は、韓国は世界で唯一残る分断国で、世界で最も好戦的な集団と対峙(たいじ)していると述べ「ときには雨風、ときには台風に遭うが、少しも揺らぐことなく経済成長を続けていく」と主張した。幸いにして経済状況を示す指標や為替相場、株式市場などは安定しているが、それだけ韓国経済が成熟し、国際社会の信頼も厚いという証拠だと述べた。
また李大統領はこの日、延坪島砲撃後初めて閣議を主宰した。今回の北朝鮮の挑発を機に、閣僚がまず安保意識を強化するよう注文した。
国の非常事態が発生した場合、全閣僚がどこにいても持ち場に戻り状況確認を行うべきだと指摘。安逸な考えに陥っていてはいけないと強く述べた。これは、延坪島砲撃当時、国防部の金泰栄(キム・テヨン)長官が国会予算決算特別委員会に出席していたため緊急招集された外交安保閣僚会議に遅れるなど、軍非常指揮体系の問題点を指摘した発言とみられる。
また、国の危機に対する備えに関係があるのは国防部だけという認識があるようだとしながら、「分断国では全官庁に関係がある。世界で最も好戦的集団と対峙しているということを認識しなければならない」と強調した。
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