北朝鮮に向け手紙を飛ばす拉致被害者家族ら=2日、坡州(聯合ニュース)
北朝鮮に向け手紙を飛ばす拉致被害者家族ら=2日、坡州(聯合ニュース)
【坡州2日聯合ニュース】韓国、日本、タイ、ルーマニアの北朝鮮による拉致被害者の家族が、被害者の早期救出を願う切実な思いを記した手紙を風船にくくりつけ、北朝鮮に向け飛ばした。
 京畿道坡州市の臨津閣に2日午前、40人余りの拉致被害者家族が集まった。被害者らの元に手紙が届く可能性はほとんどないが、4カ国の家族らは、真剣な面持ちで思いをしたためた。
 日本の被害者、田口八重子さん(拉致当時22歳)の兄で、拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄さんは「家族が待っている」という短い文章に思いを込めた。北朝鮮も拉致問題を解決すれば、経済状況がよくなるはずだと述べた。
 ルーマニアの被害者、ブンベア・ドイナさんの弟、ブンベア・ガブリエルさんは「姉は北朝鮮で亡くなったが、2人のおいはまだ北朝鮮で暮らしている」とし、早く北朝鮮から出て一緒に暮らしたいと手紙に書いたと話した。タイの被害者家族、バンジョン・パンチョイさんも長文の手紙を書き、拉致問題の早期解決を促した。 
 1950年に父親が拉致されたという韓国のキム・ジェファンさんは「会いたい。家族が待っている。必ず生きて帰って来て」と書いたと紹介した。北朝鮮は早期に拉致被害者を帰国させるべきで、韓国政府も積極的に努力しなければならないと強調した。

キム・ジェファ の最新ニュースまとめ

 韓国の拉致被害者家族会「6・25戦争(朝鮮戦争)拉北人士家族協議会」と日本の家族会が主導する「拉致解決国際連合」は1日、ソウル市内で集会を行った。結成以来2度目の集会で、家族協議会関係者は、北朝鮮に拉致問題の解決を促すと同時に、韓国政府に対策づくりを求める意味も込めた開催だと説明した。

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