京畿道坡州市の臨津閣に2日午前、40人余りの拉致被害者家族が集まった。被害者らの元に手紙が届く可能性はほとんどないが、4カ国の家族らは、真剣な面持ちで思いをしたためた。
日本の被害者、田口八重子さん(拉致当時22歳)の兄で、拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄さんは「家族が待っている」という短い文章に思いを込めた。北朝鮮も拉致問題を解決すれば、経済状況がよくなるはずだと述べた。
ルーマニアの被害者、ブンベア・ドイナさんの弟、ブンベア・ガブリエルさんは「姉は北朝鮮で亡くなったが、2人のおいはまだ北朝鮮で暮らしている」とし、早く北朝鮮から出て一緒に暮らしたいと手紙に書いたと話した。タイの被害者家族、バンジョン・パンチョイさんも長文の手紙を書き、拉致問題の早期解決を促した。
1950年に父親が拉致されたという韓国のキム・ジェファンさんは「会いたい。家族が待っている。必ず生きて帰って来て」と書いたと紹介した。北朝鮮は早期に拉致被害者を帰国させるべきで、韓国政府も積極的に努力しなければならないと強調した。
キム・ジェファ の最新ニュースまとめ
韓国の拉致被害者家族会「6・25戦争(朝鮮戦争)拉北人士家族協議会」と日本の家族会が主導する「拉致解決国際連合」は1日、ソウル市内で集会を行った。結成以来2度目の集会で、家族協議会関係者は、北朝鮮に拉致問題の解決を促すと同時に、韓国政府に対策づくりを求める意味も込めた開催だと説明した。
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