インタビューに応じる李大統領(青瓦台(大統領府)提供)=29日、ハノイ(聯合ニュース)
インタビューに応じる李大統領(青瓦台(大統領府)提供)=29日、ハノイ(聯合ニュース)
【ハノイ29日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は英紙フィナンシャル・タイムズに29日付で掲載されたインタビューで、北朝鮮は依然として金正日(キム・ジョンイル)総書記の強力な統治下にあるため、急激に変化することはないとの見方を示した。
 また、「北朝鮮はいつでも挑発する可能性があると考えているため、挑発を抑制し、挑発に備えなければならないという警戒心を持っている」と述べた。


 李大統領は「金総書記が頻繁に中国を訪問したほうがいいとみている」とした上で、中国は金総書記に対し、北朝鮮が国を開放し国際社会に出てくれば中国のように発展できることをみせることができると強調した。金総書記が中国を数回訪問しただけで北朝鮮がすぐに変わるとは思わないが、少しずつ変化が訪れるのではないかと期待していると述べた。これについて、同紙は李大統領が北朝鮮に中国式改革開放の導入するよう促したと報じた。
 北朝鮮が中国の政治的影響圏にさらに深く編入されるのか、または内部分裂により崩壊するのかとの質問に対し、李大統領は「どちらも望ましくない」との考えを示した。北朝鮮の突然の崩壊に備えるというよりは段階的な統一を目指していると述べた。
 一方、11月にソウルで開催される20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)と関連しては、世界的な不均衡問題については先週開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議でガイドラインを打ち出すことに合意したため、不均衡是正の進展に向けた土台が設けられるとの見方を示した。同紙は、韓国はG20ソウル・サミットで貿易不均衡是正に向けたガイドラインについては合意に至ると楽観しているが、数値目標の設定は不確実だとみていると報じた。
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