【ソウル24日聯合ニュース】外交通商部が米農務省の牛肉輸出現況報告書を分析した結果、年初から8月にかけての韓国の米国産牛肉(肉および副産物)輸入量は7万3625トンで、前年同期(3万1882トン)比131%急増した。このままいけば、年間輸入量が10万トンを超えるとの見方も出ている。
 同期間における米国産牛肉の全世界への輸出量が16%増にとどまったことからも、韓国への輸出増加は非常に際立っている。米国産牛肉輸入を価格ベースで見ると、1~8月は3億4544万ドル(約281億1880万円)で、前年同期の1億2547万ドルから175%増加した。
 こうした米国産牛肉の輸入急増が、締結から3年を過ぎても批准できずにいる韓米自由貿易協定(FTA)にどのような影響を与えるかが関心を集めている。
 米国政府は、来月中旬の20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)前の妥結を目指しているFTA実務協議で、自動車貿易とあわせ牛肉貿易問題を集中的に扱うとしており、月齢30か月までと制限している米牛肉の輸入条件を解除するよう求めている。
 これに対し韓国政府は、これまでの牛肉市場開放問題はFTAとは別問題で、消費者の米牛肉への信頼回復が優先だとし、米国の要求は受け入れ難いとの姿勢を貫いている。

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