演説する李大統領(前列左から2人目)=22日、慶州(聯合ニュース)
演説する李大統領(前列左から2人目)=22日、慶州(聯合ニュース)
【慶州22日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は22日、慶尚北道・慶州で開幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で演説し、「世界経済の未来のため、G20の協調と団結が必要だ」と強調した。
 ソウルで来月開催されるG20首脳会合(金融サミット)の議題と関連しては、開発議題とグローバル金融セーフティーネットに関する具体的な合意を導き出すべきだと話した。開発議題は、世界経済の回復と均衡成長のための新しい需要を創出することだと説明。また、開発問題は、開発途上国に限らず、世界経済の持続的な成長のためにも重要だと述べた。
 各国が輸出に有利な自国通貨の下落を誘導する「通貨安競争」と関連しては、強固で持続可能かつ均衡ある成長のための枠組み(フレームワーク)を引き続き進展させなければならないと述べ、G20ソウル・サミットで為替問題を解決する必要性を遠回しに強調した。
 李大統領は、各国の経済事情が異なるため、経常収支や為替を含む各種の経済政策手段と執行時期に対する意見の違いもあり得るが、相互がウィンウィン(相互利益)の関係を築くことができる方法を必ず見出すべきだとの考えを示した。
 李大統領は、G20ソウル・サミットでの決着に期待がかかる国際通貨基金(IMF)改革にも触れ、IMF出資比率の調整が約束の期限まで実現されるべきだとの認識を示した。IMF改革はG20首脳会合の信頼向上のためにも必ず実現すべきだと重ねて強調した。

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