合弁協議書を締結し、握手を交わす両社代表(現代自動車提供)=22日、ソウル(聯合ニュース)
合弁協議書を締結し、握手を交わす両社代表(現代自動車提供)=22日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル22日聯合ニュース】現代自動車は22日、中国の四川南駿汽車集団有限公司と合弁協議書を締結し、四川現代汽車有限公司を設立すると明らかにした。
 両社はトラック、バス、エンジンの生産から販売、研究開発、サービスに至るまで全部門にわたり、多角的な合弁事業を進める計画だ。合弁規模は5000億ウォン(約358億円)で、両社が50%ずつ折半する。南駿汽車が生産する車両と生産設備を活用し、商品性と性能を向上させたモデルを開発する予定だ。また、大規模新工場を建設し、現地の特性を考慮したさまざまなモデルを量産するとしている。
 南駿汽車は四川省成都市に拠点を置く中国11位の商用車メーカー。2つの工場を持ち、生産体制は年産12万台。
 現代自は合弁会社設立について、急増する中国西部地域の商用車需要を効果的に先占する狙いだと説明した。商用車のラインアップを備えることで、中国市場における乗用車部門との相乗効果が極大化できると期待をかける。中国政府が重点的に進めている西部大開発事業の特需が見込める地域を先占し、競争に本格参入する戦略だ。
 中国商用車市場はことし450万台規模の需要が予想される、世界最大市場。2015年には550万台の需要が創出されると、業界はみている。現代自はまず来年9万台を販売し、2015年には30万台まで拡大する計画で、中国商用車市場シェアを5%まで引き上げたい考えだ。
 現代自関係者は「中国市場で安定した基盤を確保している南駿汽車と世界レベルの商用車技術を有する現代自の合弁は相当な相乗効果を生むだろう」と評した。持続的な投資と技術開発を通じ、トップメーカーに跳躍すると自信を示した。

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