【ワシントン20日聯合ニュース】米政府は、慶尚北道・慶州で22~23日に行われる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議について、各国が輸出に有利な自国通貨の下落を誘導する「通貨安競争」の回避、主要国の経常収支不均衡に焦点を当てるべきだとの姿勢を示した。
 米財務省高官は20日、G20を前に記者団と電話会見し、「世界経済の不均衡を整然と調整し、経済の基礎を考慮して各国の為替を効果的に調整できるよう、G20が国際社会の協力の下で行動することが重要だ」と述べた。
 また、一部の新興国が市場の力に逆らい自国の通貨を市場実勢より低く抑え、価格競争力を維持していると指摘。人民元切り上げを容認しない中国を遠回しに批判した。
 これに先立ち、ガイトナー米財務長官も議会で、来月中旬にソウルで開かれるG20首脳会合(金融サミット)で人民元切り上げを迫るため、国際社会の支持を呼びかけるとの意向を示している。
 高官はまた、米国は輸出を増やしながら経常赤字を減らしていくとし、これを踏まえ、過度な経常黒字を記録してきた他国も自国通貨の価値を引き上げ、不均衡是正に努めるべきだと促した。

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