【ソウル21日聯合ニュース】慶尚北道・慶州で22日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が幕を開ける。「通貨安競争」など重要な争点事案が山積するなか、各国が意見の隔たりを埋めるため忌憚(きたん)のない意見交換ができるよう、また自然な会談を行えるよう、新羅千年の古都が韓国的な美しさを伝えながら、会議の雰囲気を演出する。
 会議は22、23の両日に慶州市内のホテルで開催される。従来のG20財務相・中銀総裁会議では、初日にレセプション、翌日に会議とコミュニケ発表が行われてきたが、今回は初日から「世界経済の動向および展望」をテーマとする第1セッションが組み込まれており、議題を集中協議する。
 同セッションでは世界経済の不均衡問題の解決を模索する予定で、「通貨安競争」が中核となる。韓国政府は、最大論点に浮上した為替問題を各国が十分に協議できるよう、初日の午後3時半から同5時半まで約2時間を割り当てた。
 政府高官は、このG20財務相・中銀総裁会議が、来月ソウルで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)を控えた一連の会議では最後となるだけに、為替問題などで実質的成果を上げるため、最大の関心議題を初日に設定したと説明した。
 初日午後7時からは、慶州の有史跡地・雁鴨池で、韓国民俗公演を観覧しながらの夕食会が開かれる。韓国料理やマッコリ(韓国伝統の濁り酒)、カクテルなどを準備する。各国出席者は複数の円形テーブルに分かれて着席する形を取る。自由に対話し、自然に2国間の懸案調整ができるよう配慮したものだ。
 23日は午前からタイトなスケジュールが組まれている。午前8時半から第2セッションの「国際通貨基金(IMF)改革」と「国際金融セーフティーネット協議」、午前10時45分から第3セッションの「強固で持続可能かつ均衡ある成長のための枠組み(フレームワーク)」に関する協議が実施される。それぞれ2時間ほどを予定している。
 午後1時からは昼食を取りながら第4セッションの「金融規制改革」を集中的に協議する。午後2時45分から同4時までは、金融疎外層の包容やエネルギー問題などを話し合う。
 午後5時に会議終了後、企画財政部の尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)長官がG20首脳会合議長国代表として公式記者会見を開く。会議の成果やコミュニケの主要内容などを発表することで、G20財務相・中銀総裁会議は閉幕となる。

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