金長官は、北朝鮮が3月26日に韓国海域に潜水艦を派遣し、魚雷による奇襲攻撃で韓国の艦艇を沈没させ、罪のない46人の乗組員を犠牲にしたと説明。北朝鮮のように域内の安定と平和を脅かす勢力に対しては国際秩序の厳格さを思い知らせ、国際社会の構成員としての役割と責任を果たせるよう教化し、指導していく必要があると強調した。
ベトナムで12日に開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議では、会議に出席した各国の国防相がアジア太平洋地域における挑戦と対立について認識を共有し、特に、北朝鮮の哨戒艦攻撃や核兵器、長距離ミサイル開発など、非理性的な軍事的脅威について強い懸念を示したと述べた。
アジア太平洋地域諸国が良き隣国として共存と繁栄の道に進むためには、平和と安全を阻害する挑戦は国際的な共助の下、一貫した制裁で抑制し、共同協議体をさらに発展させていかなければならないと力説した。
金長官はアジア太平洋地域の不安材料として、▼島嶼(とうしょ)領有権と海域をめぐる紛争▼過去の歴史問題▼新民族主義▼気候変動問題やエネルギー、食糧安保▼テロ▼大規模な災害▼大量破壊兵器(WMD)拡散――などを挙げた。
アジア太平洋諸国が共通して直面している非軍事的な安全保障問題について意見を交換し、協力的な軍事関係を模索する同会議は、1998年に第1回会議が行われた。韓国での開催は今回が初めて。米国、日本、ロシア、英国、フィリピン、インド、オーストラリアなど26カ国が参加し、17日に6日間の日程で開幕した。
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