【ソウル15日聯合ニュース】北朝鮮軍は15日、韓国当局が非武装地帯周辺で行っているスピーカーを利用した北朝鮮向け宣伝放送と、韓国民間団体が実施している体制批判のビラ散布に対し、「中止しなければ放送手段と散布地点に対するわが軍の物理的打撃は免れない」と警告した。
 朝鮮中央通信が14日に報じたところによると、南北将官級会談の北朝鮮側団長は同日、韓国側に伝達した抗議通知文で、「われわれは緊張激化を望んでいないが、平和を脅かす戦争行為や、いかなるささいな挑発行為も黙過しない」と主張し、このように述べた。
 また、先ごろ国防部の金泰栄(キム・テヨン)長官が、宣伝放送の周波数をFMからAMに改め、これを北朝鮮住民が聞くことができるようラジオを散布すること、また宣伝用スピーカーとともに電光掲示板を設置することを計画していると明らかにしたことに言及し、「われわれに対する公然の宣戦布告だ」と述べ、許し難い軍事的挑発だと批判した。
 そのうえで、韓国側の態度により北朝鮮軍の対応も変わるとしながら、韓国は「わが軍隊の対応方法に限界はないということを、しかと理解しなければならない」と述べた。

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