【ソウル15日聯合ニュース】情報技術(IT)とグリーン産業分野になくてはならないレアメタル(希少金属)を安定的に確保するため、2013年までに全国11か所の有望賦存地域で精密探査が進められる。知識経済部は15日に開かれた対外経済長官会議で、こうした内容の希少有金属安定確保案を報告した。
 それによると、需要が急増しているリチウムやレアアース(希土類)などレアメタル2~3種を新戦略鉱物に指定し、海外投資対象資源に含める。
 ことしから2013年までレアメタルが埋蔵されている可能性の高い韓国内11か所の主要鉱化帯を精密探査し、開発経済性を評価する。ことしから2012年までは、江原道・洪川、忠清北道の忠州と丹陽、慶尚北道・蔚珍2地域、全羅北道・茂朱の6か所。来年から2013年までは、江原道・襄陽と鉄原、慶尚南道・河東、蔚山市の彦陽、仁川市の小延坪島の5か所で、それぞれ探査を実施する。
 また、非常時の使用分としてクロム、モリブデンなど8種を中心に、2016年までに計7万6000トンを備蓄する計画だ。あわせて、来年までに10種余りの主要レアメタルを選定し技術開発ロードマップを立てるほか、戦略レアメタルの物質の流れを分析し、鉱種別のコア基幹技術を開発する方針だ。
 外交的には、世界最大のレアアース賦存国・中国との資源協力を強化するとともに、最高の素材技術を有する日本との協調体制を構築する。20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)など多国間の外交チャンネルを活用し、レアメタル分野の国際共助を強化する案も進める。
 圏域別では、中南米を対象に技術確保を通じたプロジェクト競争力を強化する。インフラが劣悪なアフリカではパッケージ型資源開発を進めるなど、差別化された協力戦略を講じる計画だ。

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