【ソウル13日聯合ニュース】カザフスタンを訪問している知識経済部の崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)長官は12日(現地時間)、カザフスタン政府が韓国の原子力発電所に関心を示していると明らかにした。アセト・イセケシェフ副首相との会談後、記者団に対し述べたもの。
 崔長官によると、カザフスタンでは原発の建設地として約5か所を考えている。国土が広いため、大規模で建設するのではなく、地域別に70~100万キロワット程度の発電所を作る計画だ。
 崔長官はただ、「(カザフスタンが)韓国の原発に関心があり、初期段階の協議を進めていくことにした程度」だと強調し、拡大解釈を警戒した。
 一方、両国は同日、カザフスタン東部のバルハシに石炭火力発電所を建設する事業で、政府間の協定を締結した。同事業は韓国電力公社とサムスン物産の企業連合が推進しているプロジェクトで、事業費が38億ドル(約3兆1092億円)に達し、両国の経済協力事業では過去最大規模となる。発電容量は132万キロワットで、2011年に着工し、2016年から商業運転を開始する予定だ。
 また、両国はウランやレアメタル(希少金属)などでの連携も協議。希少金属、特にレアアース(希土類)などの確保に向けた共同探査に関する了解覚書(MOU)を交わし、共同プロジェクトなどを進めていくことで合意した。
 これを受け、カザフスタン地質委員会の委員長が24~29日に訪韓し、韓国鉱物資源公社とレアメタルの開発を協議する方針だ。
 知識経済部関係者は、これを機に油田開発が中心だった両国の協力がエネルギー全般に広がるものと期待を示した。また、韓国企業が情報、バイオ、エネルギー技術など、新技術分野に参入できる足場も拡大したと評価した。

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