【ソウル6日聯合ニュース】市民ら1800人余りが日本の読売新聞を相手取り、同社が李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(日本名:竹島)関連発言で虚偽の報道をしたとして損害賠償を求めた訴訟で、ソウル高裁は6日、1審と同じく原告敗訴の判決を言い渡した。
 読売は2008年7月に日本で開かれた洞爺湖サミットの際、当時の福田康夫首相が李大統領に対し、日本の中学校新学習指導要領解説書に「竹島」のことを書く旨を通知すると、李大統領が「今は困る。待ってほしい」と要請した、と報じた。これを受け、市民らは昨年8月に名誉棄損などを訴え、報道の訂正と4億ウォン(約2962万円)余りの損害賠償を求める訴訟を起こしていた。

 高裁は判決理由について、「特別な事情がない限り、大統領に対する名誉棄損が国民個々人に対する名誉棄損になると断定はできない」と説明した。また、李大統領によるそうした発言はなかったとした1審判決内容もそのまま受け入れた。

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